固定残業手当は正しく導入・活用すると認められている制度ですが、あくまで残業代のため、最低賃金は固定残業手当を除いた金額で計算しなければいけません。

最低賃金を確認するときは、残業代や深夜割増手当、休日手当、臨時的な手当（結婚祝金など）、精皆勤手当、通勤手当、家族手当を除いて計算しなければいけません。

上記以外の給料の１時間当たりの金額が最低賃金を上回る必要があります。

基本給１５万円、固定残業手当３５万円の場合、基本給１５万円のみで最低賃金を上回っているかを確認するため、１５万円÷１か月で働く時間数（１年の平均）と比較することになります。

１カ月に働く時間数が１６０時間の場合、１５万円÷１６０時間＝９３７．５円になり、この金額が働いている都道府県の最低賃金を下回っていると違法な給料となります。

【総支給額が高い＝最低賃金を上回っている】は必ずしもイコールではないので注意しましょう！